科学が進化しても、人間は幸せにはなれない。
交通手段はますます発達し、短時間で移動できる。
北九州市在住の私の場合、小倉から東京間、のぞみで
4時間半、北九州空港から羽田まで飛行機で1時間半くらいか。
私の若い頃から比べると、ひかりとこだましかない時代、
9時間くらいかかっていたような気がする。
半分の時間に短縮している。
改めてみると、ずいぶん早くなったものである。
私がまだ20歳代の頃は、小倉から東京まで、
時折寝台特急のブルートレインで行っていた。
夜の7時に乗車、翌朝の7時に東京に到着。
一晩酒でも飲み、車窓からの景色を堪能し、
ゆっく休んで仕事に向かう。
なんとも風情な旅だ。
そんなことも許された。
今思えば、暢気な時代である。
今はどうか。
「日帰りで帰ってこい」である。
早く移動でき、浮いた時間を自分に使い
観光でもすればいいものを、
次の仕事へと向けられる。
パソコンが普及し、処理能力が格段に上がって
早く仕事を済ませ、帰って家族と過ごせばいいものを
翌日分の仕事を、今日やらされ、結局仕事量が
増える一方。
ポケベルが鳴っても、公衆電話が見つからなかったと
言い訳できていたのに、携帯を持たされ
常時拘束されるはめに。
挙句は、AIの普及で自分の仕事が無くなる不安に
恐々としている始末である。
本来ならAIなど、人間を苦役労働から解放してくれ、
幸せに導く為の進化であるはずなのに、
苦しみが増すばかりである。
なんのための科学的進歩なのか、さっぱりわからない。
公衆電話を探したり、駅の掲示板に伝言していた方が
幸せだったような気がしてならない。
何かを得れば何かを失う。
人間はどこに向かおうとしているのか。
人間さえコストとみなす資本主義では
永遠に幸せなど訪れないのである。
人類が絶滅するまで、やめないのだろう。
追伸
19歳の時、横浜から北九州まで高速道路で帰省した時に
移動距離を見たら、確か1,100キロ位だったと記憶している。
江戸時代の庶民は、この距離をほぼ歩いていた。
だとして毎日20キロ、雨の日も風の日も、
暑い日も寒い日も、
土日祭日なしで歩いたとして、55日かかる。
2カ月近くかかる。
私など、新幹線を5時間乗っただけで
腰が痛いなどと、文句の一つや二つ言いたくなる。
まして「車で東京まで来い」などと言われたら
正気の沙汰かと罵倒するだろう。
昔の人は偉かった。
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